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りんごと探究 #5

2日目のワークショップは『秘密のレシピ』。
 
小麦粉など4種類の身近な粉をブレンドして、自分の理想の「のり」をつくります。
まずは、じっくりと材料となる粉の観察から。小麦粉、塩、コーンスターチ、重曹と、見た目が似ている粉を用意したのですが、微妙な音の違いも子どもたちはじーっと聞き分けています。
 
ふと気になって「弘前に降る雪は、どの粉に似てるの?」と聞いてみました。すると「全部降るよ!」との答え。「これは降り始めの頃の雪でしょ、こっちは3月ぐらいの水気の多い雪。これは表面のパウダースノーに似てる」と、一つ一つ説明してくれます。
しかも、大人も子どもも「うんうん」とうなずいているので、弘前っ子はみんな雪を見分けているうちに、細かい差異を見分ける力が育っている!?
本人たちにとっては当たり前の感覚でも、自然の中で育っているからこそ身に付いている力や感覚があるのだなと感心しました。
そこから、自分たちのオリジナルののりを作っていったのですが、最後は作ったのりが紙だけでなく、りんごの表面に値札を貼るのにも使えたりするのかね?と弘前らしい問いを投げてみました。
最初こそ「えー!?」と懐疑的だった子どもたちも、「(こののりだったら)少量でつけないと流れ落ちちゃうね」などと相談しながら、見事全チームののりがりんごにも効果を発揮しました!
 
子どもたちにとって見慣れている小麦粉やりんごでも、なかなか探究の素材としてはみていないもの。身の回りのものをちがった角度で見てみると、思わぬ探究の世界が広がっているものです。
 
※日本環境教育フォーラムは「東京マラソン2023チャリティ」の寄付先団体です。
本イベントは、東京マラソン2023事業の寄付金で実施いたします

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