バナナは水に浮くと思いますか?それとも沈むと思いますか?
浮くと思った人も、沈むと思った人も、どうしてそう考えましたか?房の状態だったら結果は変わりますか?皮をむいたら?
おうちにバナナがある方は、ぜひ試してみてください。
GEMS(ジェムズ)は、こんな風に遊びながら学ぶ意欲をくすぐる探究学習プログラム。
からだを使って、実際に自分でやってみることでワクワクの探究を生み出します。
難しい言葉は必要ありません。幼児から大人まで、だれでも科学や数学を楽しむことができます。
GEMSでは、子どもたちが想像力と創造力思い切り使いながら、実験をデザインし、話し合い、結論を導き出していきます。
その姿は、好奇心と探究心をたっぷり持った科学者そのもの。子どもたちの多様性を活かしながら、こころおどる豊かな学びへとつなげていきます。
◆ GEMSとは
GEMS(Great Explorations in Math and Science)は、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校の付属機関 ローレンスホール科学教育研究所(Lawrence Hall of Science)で開発されている幼稚園から高校生年代を対象とした科学・数学領域の参加体験型プログラムです。
1980年代に開発が始められ、アメリカの教育改革や国内外の様々な研究知見の影響を受けて発展してきました。また、アメリカ各地の学校現場で試用されながら発展してきました。したがって、しっかりとした理念や理論をベースにしつつも、プログラムは子どもでも取り組みやすいシンプルなものになっています。
体験学習の理論に基づいてプログラムが構成されているので、ただ実験や観察をするだけでなく子どもたちの自由な想像力を引き出しながら科学の基本概念や方法を学ぶことができます。子どもたちが自分たちで実験を企画し、話し合って結論を導き出す学びのプロセスを、子どもたちの気づきと多様性を活かしたファシリテーションによって大人がサポートすることで、「自立した学習者」を育てます。
カリフォルニア大学バークレー校のローレンスホール科学教育研究所は、1968年以来、子どもの科学教育を研究、開発してきた研究機関であり、アメリカの科学教育改革を支えてきました。これまで開発されてきた数多くのカリキュラムのうち、OBIS、SAVI、FOSS、MAREなどが、日本でも紹介されています。
Lawrence Hall of Science
http://www.lawrencehallofscience.org/
ジャパンMAREセンター
http://www.marinelearning.org/mare/
GEMSは、体験をベースにした科学・数学学習によって基礎学力を身につけるとともに、自分で考え、学ぶ姿勢を育てることを目標としています。
具体的には、以下のようなゴールを設定しています。
GEMSでは、これまで幼稚園から高校生までを対象とした70タイトルあまりのティーチャーズガイド(テキスト)が出版されており、日本でも35タイトルが翻訳されています(2022年現在)。幼児~中高生をメインターゲットに、物理学、生物学、化学、数学、考古学など多様なプログラムがありますので、さまざまな場面で実施できます。
GEMSのティーチャーズガイドは、科学及び数学の専門知識がない方でも十分に実施できるよう構成されています。それぞれのガイドにおいて、事前に準備しておく教材のリストからふりかえりの方法、使用するワークシートなどがまとめられています。
さらに、学習者どうしの話し合いを促したり、学びのプロセスをファシリテート(進行、促進)するための具体的な発問が紹介されているので、ガイドを読めばどなたでも実施することができます。
▶GEMSティーチャーズガイドはこちらからご覧いただけます。